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夏の配達対策
日焼け・熱中症・スマホ熱暴走

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現役配達員が運営

夏の配達対策:日焼け・熱中症・スマホ熱暴走
この記事の目次
  1. 1.日焼け対策
  2. 2.体そのものを冷やす
  3. 3.熱中症対策
  4. 4.スマホ熱暴走対策
  5. 5.車両も夏に落ちる
  6. 6.昼を避けるという答えもある
  7. 7.まとめ
  8. 8.出典(厚生労働省・環境省)

夏は稼ぎやすい時期だと思います。暑い日は外に出たくない人が増えて注文が伸びますし、同じ理由で稼働する配達員も減ります。需要が上がって供給が減るので、鳴りやすくなります。

ただし、直射日光・路面からの照り返し・スマホの熱暴走が重なる季節でもあります。対策なしで稼働し続けると、体とスマホの両方にじわじわとダメージが出ます。

日焼け対策

日焼けが効いてくるのは当日より翌日以降です。肌が焼けると疲労感が増すので、連日走る人ほど差が出ます。

半袖・短パンは涼しく感じますが、日光をそのまま受け続けることになります。配達中は日陰で止まる時間がほとんどないので、肌を覆うほうが体力は残ります。

アームカバー

腕全体を覆うUVカットのアームカバーは、日焼け止めを塗り直す手間がなく動きやすいです。夏用の薄手・接触冷感素材を選ぶと暑さを感じにくいです。

フェイスカバー

顔の下半分を覆うタイプです。ヘルメットと組み合わせると、露出は目のまわりだけになります。息苦しさが気になるなら通気性の高いものを選びます。

日焼け止め

アームカバーで覆えない首・耳・手の甲などに塗ります。汗で落ちやすいため、SPF・PA値が高く、ウォータープルーフのものが向いています。

夏用ハンドルカバー

グリップごと手を覆うカバーです。手の甲は日焼け止めが汗で落ちやすいうえ、握ったまま日光を受け続けます。塗り直すより覆うほうが確実です。

体そのものを冷やす

日焼けを防いでも、体に熱がこもれば同じです。現場でよく使われているのが空調服水冷服です。仕組みが違うので、効き方も違います。

空調服はファンで外気を服の中に取り込み、首元や袖口から抜けさせます。取り込むのは外と同じ温度の空気なので、風そのものは冷たくありません。冷えるのは汗が蒸発するときに熱を奪うからです。冷たい空気を送る装置ではなく、汗を乾かす装置です。

「外が暑ければ意味がない」と思われがちですが、汗が乾く限りは効きます。ベスト型なら1日ぶんのバッテリーで持つものもあり、中に保冷剤のベストを重ねる使い方もあります。

水冷服は冷水を循環させるので、着けた瞬間の冷たさは空調服より上です。ただし氷が溶けると効かなくなり、かえって暑くなるという声もあります。持続時間はタンクの容量次第なので、稼働時間と釣り合うかを先に確かめます。

どちらも安い買い物ではありませんが、夏に走る日数が多いほど元は取りやすくなります

熱中症対策

真昼に稼働する場合は、対策を整えてから出るのが基本です。

のどが渇いてから飲むのでは遅いです。案件と案件の間など、定期的に飲む習慣をつけておくと熱中症のリスクを下げられます。汗をかく日は水だけでなく、塩分やミネラルを補えるスポーツドリンクを挟むと安心です。

経口補水液は脱水しかけているときに飲むもので、塩分も糖分もスポーツドリンクより多く作られています。普段の水分補給に使い続けるものではありません。

体の異変(頭痛・めまい・気分の悪さ)を感じたら、その日の稼働を切り上げる判断も必要です。稼ぎ時でも、体が限界を超えると翌日以降に響きます。

暑さで判断が鈍っているときは切り上げる

頭痛・めまい・気分の悪さは、我慢して走る合図ではありません。 国が事業者に義務づけているのも、体調不良の申し出と、作業から離れて体を冷やすことです。

暑いと案件の判断も鈍る

熱で落ちるのは体力だけではありません。同じ案件を見ても、涼しい日より判断が甘くなります。受けたときは行けると思ったのに、終わってみたら時給が想定を大きく下回っていた、というのは夏によく起きます。

判断の基準は「案件選び:時給換算で即判断する」のとおりですが、夏は計算する頭のほうが先に鈍ります。基準を少し高めに置いておくと安全です。

熱中症対策の義務は配達員に及ばない

2025年6月から、職場の熱中症対策が事業者の義務になりました。対象はWBGT28度以上または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間超が見込まれる作業です。夏の配達はまず当てはまる条件です。

WBGT(暑さ指数)は、気温だけでなく湿度と日射の影響も入れた指標です。単位は度ですが気温とは別物なので、天気予報の気温とは一致しません。環境省が地点ごとに実況と予測を出しています。

義務の中身は、体調不良を申し出る連絡体制を決めておくことと、作業から離脱させて体を冷やす手順を決めておくことです。要は「しんどくなったら言え、言われたら休ませろ」を、暑くなる前に決めておけということです。

雇われて働く人には、これを整える事業者がいます。

配達員は個人事業主なので対象外です。同じ条件で走っていても、体制も手順も自分で用意するしかありません。異変を感じたら切り上げる、というのは根性論ではなく、国が事業者に義務づけている内容と同じです。

スマホ熱暴走対策

熱暴走するとナビが止まる・アプリが強制終了するなど、稼働に直接影響します。

スマホホルダーにサンバイザーをつける

ホルダーに取り付けるタイプのサンバイザー(日よけ)が有効です。直射日光をカットするだけで熱暴走を起こしにくくなります。

ホルダーと同じメーカーから対応品が出ていることが多いので、いま使っているホルダーに合うものを探すのが早いです。積載や固定まわりの道具は「バイク配達の便利アイテム」で扱っています。

厚いケースは熱が逃げにくい面がありますが、落下への強さとのトレードオフです。熱で落ちる頻度が高いなら、夏だけ薄いものに替えて様子を見る価値はあります。

買う前に試せる手として、濡れ布で冷やす方法もあります。空調服と同じ気化熱の話なので、仕組みと水濡れの注意点は「配達スマホの熱暴走、まずは濡れ布?」で整理しています。

車両も夏に落ちる

空冷の原付では、暑さで回転数が下がったりエンストしたりする熱だれが起きることがあります。

渋滞にはまって低速で走り続ける時間が長いほど、エンジンに熱がこもります。調子が変わったと感じたら、日陰で少し止めます。夏前にオイルを見ておくと当日の不調を減らせます。水冷の車両なら冷却水の量も確認しておきます。

昼を避けるという答えもある

夏になってから夜だけ走る形に切り替える人もいます。

昼のほうが鳴りやすいのは確かですが、装備を揃えても真昼の消耗は消えません。どちらが自分に合うかは、1日の時給だけ見ても分かりません。何日か両方で走って比べるのが早いです。

まとめ

  • 肌を覆うほうが涼しく感じるより体力が残る。露出を増やすと日光をそのまま浴びる
  • 日焼けは当日より翌日以降に効く。連日稼働するほど差が出る
  • のどが渇く前に飲む。案件と案件の間を補給のタイミングにする
  • 熱中症対策は事業者の義務になったが、個人事業主は対象外。手順は自分で決めておく
  • スマホは直射日光を切るだけで落ちにくくなる。ケースの厚さは落下対策との兼ね合いで決める
  • 空調服や水冷服で体を冷やす。落ちるのは人とスマホだけでなく車両も同じ
  • 装備を揃えても真昼の消耗は消えない。夜に寄せるという答えもある

夏に落ちるのは体だけではありません。判断力もスマホも車両も同時に落ちます。水分補給だけ気をつけていても足りない、というのが夏の難しさです。

出典(厚生労働省・環境省)


※熱中症は重症化すると危険です。体調に異変を感じた場合はすぐに涼しい場所で休んでください。

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