休憩中はオフラインに境目の数字は公開、計算式は非公開
Dice
現役配達員が運営

この記事の目次
配達アプリの評価まわりは、たいてい何が測られているのか分からないまま数字だけが動きます。
ロケットナウについては、その中身が約款に書かれています。しかも珍しいことに、良し悪しの境目になる数字まで明記されている。
一方で、肝心の計算方法は「当社の内部基準」とされていて公開されていません。分かる部分と分からない部分がはっきり分かれているので、そこを整理しておきます。
なお、ここで扱うのは個人で直接契約して走っている人向けの定めです。協力会社を通して走っている場合は別の扱いになります。ロケットナウの稼ぎ方そのものは「ロケットナウは高単価でも時給が高いとは限らない」で扱っています。
評価は3つに分かれる
約款では、指標がこう区分されています。
| 指標 | 何を見ているか |
|---|---|
| 顧客評価 | 顧客が配達員を評価した点数 |
| 受諾率 | 割り当てられた注文を受けた割合 |
| 配達完了率 | 受けた注文を完了させた割合 |
これに加えて「期間内の合計配達件数」も算定対象に挙がっています。集計は週と月の両方で行われ、アプリの「私の業務」ページに表示されます。
そして見落とされがちですが、約款にはこう書かれています。
また、評価により割当てが優先されることがあります
つまりこの数字は、表示されて終わりとは限らず、割当ての優先に使われる場合があるという位置づけです。
95と90が境目になる
段階は3つです。
- 緑 … 各指標の測定要素が95以上
- 黄色 … 90以上95未満
- 赤 … 90未満
ここまで具体的な数字を約款に書いている会社は多くありません。目標が数字で示されているぶん、扱いやすい部分ではあります。
休憩中はオフラインにする
これが一番実利のある話だと思います。受諾率の母数は、約款では「配達状態を自らOnに変更している間に、指定注文方式によって本人に割り当てられた注文」と定義されています。
そして、そのすぐ下に注記が付いています。
配達をしないときには、配達状態を必ずオフラインにしてください。割り当てられた注文を受諾しない場合、点数が下がることがあります。
つまりオンラインのまま休憩していると、その間に割り当てられた注文が母数に入ります。取らなければ受諾率が落ちる、という関係です。
「鳴らないから」とオンラインのまま放置する場面はあると思いますが、休憩に入るなら切る。これは公式が明文で推奨している運用です。
店都合のキャンセルは響かない
受諾率と完了率の両方に、「顧客又は販売店による注文取消しの場合は反映されません」という同じ注記が付いています。2か所で繰り返されているので、書き漏らしではなく意図的な設計だと読めます。
除外されると書かれているのは、顧客または販売店が注文を取り消した場合です。調理待ちが長い、店が受けられない、注文者と連絡がつかない——といった場面でも、最終的に誰が取り消したものとして記録されるかで扱いが変わります。
ただし、これは自分の判断でキャンセルを選んでよいという話ではありません。約款は状況ごとに手順を定めています。
販売店とのトラブルや到着できない場合は、アプリ内で注文取消しを要請したうえでサポートセンターに連絡する。顧客と連絡がつかない場合は、通話を複数回試してから連絡する。いずれもアプリの手順を踏んで、サポートに記録を残す流れです。
誰の都合として記録されるかはこちらから見えません。だからこそ自己流で処理せず、手順どおりに動いてサポートに残すのが結局は安全です。
受諾後の取消は完了率に効く
完了率のほうには、受諾後に取り消すと完了率が下がり、繰り返し取り消すと業務委託が制限されることがある、と書かれています。
評価が下がるだけでなく制限措置につながりうる、と明記されているわけです。単発なら数字の話ですが、繰り返すと別の話になる。
受けるかどうかの判断そのものは「フードデリバリーの案件選び」にまとめていますが、受けてから降りるのが一番高くつくという点は、この条文からも読めます。
計算式は公開されていない
ここが正直なところです。約款には「詳細な要素の測定及び点数の換算等は、当社の内部基準によります」と添えられています。
境目が95と90だと分かる。でも何をどう数えて95になるのかは分からない。分母が何件なのか、期間はどこで区切られるのか、複数案件をまとめて受けたときにどう数えるのか。そこは書かれていません。
ただし分からないのは過程であって、判定そのものは公開されています。95以上なら緑、90未満なら赤。画面に出ている数字を、この基準に当てはめること自体はできます。
表示される完了率が40〜50%台だったという報告も出ています。基準に当てはめれば赤に入る数字ですが、そこから先——その段階に置かれると実際に何がどれだけ変わるのか——は条文からは読めません。
自分がどの段階にいるかは分かりますが、その段階で何が起きるかは分かりません。
こちらで動かせるのは、受諾率と完了率が下がる条件を避けることだけです。
評価は鳴りに返る
まとめると、条文から確実に言えるのはこの4つです。
- 指標は顧客評価・受諾率・配達完了率の3つ。週と月で集計される
- 休憩するならオフラインにする。オンライン放置は受諾率を削る
- 店や顧客の都合によるキャンセルは反映されない
- 受諾後の取消は完了率を下げ、繰り返すと業務委託が制限されうる
そして「評価により割当てが優先されることがある」と書かれている以上、単なる体裁ではなく案件の回り方に関わりうる数字だと分かります。ただし、どの程度効くのかは公開されていません。
各社の使い分けそのものは「フードデリバリー3社、結局どう使い分ける?」で扱っています。評価の仕組みは会社ごとに違うので、掛け持ちしている人ほど、それぞれの前提を分けて覚えておくほうが混乱しません。
地味ですが、休憩前にオフラインにするだけなら今日からできます。
出典
- ロケットナウ「ロケットナウ利用約款-ドライバー向け-」別紙 独立ドライバー利用規約 6.配達サービスの指標(顧客評価・受諾率・配達完了率の定義、段階別基準、割当ての優先、内部基準の記載)
- 本記事は2026年8月18日時点の約款に基づきます。規約は改定されることがあるため、最新の内容はアプリ内の「契約書及び法的告知」でご確認ください。
- アプリに表示される数値の算定方法は公開されていません。本文中の実際の表示値に関する記述は、配達員から出ている報告に基づくもので、確認された数値ではありません。
※本記事は一般的な情報の整理です。個別の取扱いについてはロケットナウドライバーサポートセンターへご確認ください。